不意に感じた不安、僕をとりまく艶かしい花の香りが、脳天まで突き刺さる。今、この場所は終わりを迎えようとしていること、その瞬間の静寂を愛そうと息を殺した。乾いた空気に気付いて、震え出すからだを抑えずに叫んだ僕は、罪だと知った。